ThinkPad X280のレビュー ハードウェア編
2018.07.22 Sunday | category:レビュー
Lenovo ThinkPad X280のレビューです。
レビュー対象機材は、ThinkPad X280 (製品番号:20KFCTO1WW)、Intel Core i7-8550U(1.8GHz, 4コア 8スレッド)、メモリ 16GB、NVMe接続・OPAL2対応のSSD SAMSUNG MZVLW256HEHP-000L7搭載のマシンです。
日本のビジネスシーンで営業担当者や出張が多い技術者など業務で使うモバイルPCとしてとても人気の12.5型です。狭い新幹線内のテーブルや航空機の中で使うのに適したサイズです。ちなみに世界では14型のThinkPad T480sやThinkPad X1 Carbonが人気のようですが、14型だと日本ではひじ掛けのない都市近郊通勤型電車だと利用時に隣の人に触れてしまいます。それゆえ、このサイズが人気で、ThnkPad X200シリーズとして定番のモデルです。今回、ThinkPad X280では筐体設計が見直されゼロから再設計されて、従来モデルよりも薄型化しました。
レノボ・ジャパン株式会社 ニュースリリース
25年間ノートPCのイノベーションをリードしてきたThinkPadが働き方改革に向け大きく進化、新デザインのX280などシリーズ14モデルを刷新
旧URL https://www.lenovo.com/jp/ja/news/article/2018-02-01-2
それではThinkPad X280のレビュー ハードウェア編をはじめます。
一見して今までのThinkPad X270と違って薄くなったのがわかります。画面のサイズは12.5インチで同じで、モビリティが高まっています。液晶パネルは非光沢(ノングレア)を採用しており、長時間の使用の軽減や蛍光灯の下での利用時の映り込みの防止が図られています。
約 1.13kgに軽量化、薄さわずか17.4mmです。置いた状態でも薄さを実感できます。
本体寸法 (幅×奥行き×高さ)は、次の通りです。
FHD No-Touch 約 307.7 x 209.8 x 17.4mm
ちなみにタッチパネル搭載もでるは下記のサイズになります。
FHD No-Touch以外 約 307.7 x 209.8 x 17.8mm
質量(バッテリー・パック、を含む)に関しては次の通りです。
約 1.13kg〜 FHD No-Touch
約 1.26kg〜 HD No-Touch
約 1.27kg〜 FHD Touch
内蔵するオプションによって質量が変わります。
ちなみに12.5型HD液晶 (1366x768 200nits) 光沢なしからのカスタマイズ時の差額が
12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 300nits) マルチタッチパネル(10点) + ¥14,040
12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 300nits) 光沢なし + ¥18,360
で、タッチ対応のほうが安い不思議な状態でした。
CTOでカスタマイズするなら、
16GB DDR4 2400MHz (オンボード) + ¥21,600
にするのも激しき惹かれます。後で増設できないことと、8GB DDR4 2400MHz (オンボード) からの差額をクーポン適用を考えるとそれほど高いとは思いません。
天板の左隅にはおなじみのThinkPadロゴが配されています。
ThinkPad X280の前側面はインターフェースはありません。ノッチレスなので片手で画面を開くことが可能です。
ThinkPad X280 左側面のインターフェース・ポート類は、左から順にUSB3.1 Type-C、USB3.1 Type-C(Thunderbolt3)、イーサネット拡張コネクター2、USB 3.0、HDMI、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックです。「USB Type C x 2&イーサネット拡張コネクター2」はドッキングコネクター x 1ポートとしても使用できます。
映像出力関係はアダプタ・ケーブルアクセサリーとして、
・HDMI-VGA変換アダプター
・USB Type-C/VGAアダプター
・USB Type-C/DisplayPortアダプター
も1つ500円程度からと別売りですが激安で用意されているので、プロジェクターや外付けモニターで必要な規格のアダプターを揃えておくといざというときに困らないです。机上でモニターやネットワークをまとめて接続するにはThinkPadドッグもオプションで用意されているので追加するとよいと思います。
ThinkPad X280からは薄型化によってRJ45の口が廃止されましたがイーサネット拡張コネクター2に専用のThinkPad イーサネット拡張ケーブル2を接続することで、RJ45の口が使え、有線LANケーブルを接続できます。
ThinkPad イーサネット拡張ケーブル2を接続した状態でも左隣のUSB Type-Cポート、右隣のUSB TYPE-Aポートをそれぞれ利用することができます。
ThinkPad X280の背面には、SIM カードスロット&microSDメディアカードリーダーがあります。
SIMカードスロットはWWAN(LTE対応)のカスタマイズをしなくても用意されている場合があるようですが当然LTE非対応のモデルにSIMカードを挿入しても機能しません。SIMサイズは現在主流のnanoSIM対応です。
ThinkPad X280のヒンジは背面からみると正方形に近く見えます。これも薄型化したからでできたデザインだと思いました。
SIMカードスロットのトレイはSIMピンを挿した後で取り出す方式になっており、追加ストレージ代わりに大容量microSDを装着したままにする用法がよいでしょう。頻繁にmicroSDメモリカードを着脱する用途には不向きです。
右側面はスマートカードリーダー(オプション選択時のみ、非選択の場合はカバー)、空冷ファンの排気口、USB3.0(Powered USB)、 セキュリティー・キーホールです。Powered USBはPC本体が電源OFFの時にもUSBポートに電源協給されるのでスマホの重電などに便利です。
ThinkPad X280の底面は、従来モデルよりも平らになりました。バッテリーパックが内蔵の固定式のみになったこととメモリがオンボード搭載のみに変更になったこと、ドッキングベースに対応しなくなったことの3点が寄与しています。
省電力化とバッテリー技術の進歩により、最大 約15.8時間のバッテリー駆動時間になったことでバッテリーパックを交換せずともほぼ1日の活動時間使うことができるようになりました。
65W ACアダプター利用時には約1時間で約80%の充電が可能な高速充電機能を有しており、出張前のひと時、昼休みの休憩など電源をとれる短い時間でもバッテリーにチャージ可能です。
ThinkPad X280のゴム足はかまぼこ型で四隅に配置されています。でっぱり部分が少なくなり、引っかかって取れてしわないように配慮されています。手前のゴム足の近くには内蔵スピーカーが左右にあり、Skype等のオンライン会議でクリアな音声が聞き取れます。(仕様:ステレオスピーカー、Dolby Audio Premium機能付き)
ThinkPad X280はフルサイズ・キーボード (6列)、88キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、日本語配列(JIS配列)、ThinkPadクリックパッドを搭載です。バックライト・キーボードはカスタマイズで選べます。私は遅い時間の照明を落としたときにも使うことがあるのでキーボードバックライトは重宝して使っています。
バックライト・キーボードは、Fn+スペースキーで点灯(弱)→点灯(強)→消灯です。キーボード内部にある白色LEDが光り、隙間から漏れる光でキータイプがしやすくなります。
ThinkPad X280のキーボードは、キートップに状態を示すLEDインジケータが内蔵されていてFnLockやCapsLockなどがONの時には光ります。
ポインティング・デバイスはTrackPoint+ThinkPadクリックパッドで、最近の機種と同じTrackPointキャップでした。ThinkPad 25年の歴史でポインティング・デバイスの材質や形状が僅かずつ進化してきていますが、ThinkPad X280でも私はとても使いやすく感じました。
ThinkPad X280のクリックパッドの使用感は良好、TrackPoint使用時に使いやすい独立の左右クリックボタンとスクロール、パッド一体型で手前左右端の押し込みによるクリックにも対応しています。クリック時にはパッドが沈み込むのでクリックした感覚が指にフィードバックされてくるようになっています。
ThinkPad X280には生体認証機能として指紋センサーと顔認証用のIRカメラを内蔵可能です。上位モデルやカスタマイズで選択できます。
ThinkPad X280の指紋センサーはタッチ式のセンサーで軽く登録した指先を触れるだけで認証できます。Windows Hello認証に対応していますので、Windowsのログオンなどに利用できます。認証結果を示すLED付、従来モデルの指をなぞるタイプよりも認識率が高いことと指を動かす必要がなくなり認識スピードも速くなりました。
IRカメラとHDカメラ、マイクは画面上部中央のフレームに並んで配置されています。
内蔵カメラについては3パターンから選択できます。
・カメラなし
・HD 720p カメラ 、ThinkShutter付
・HD 720p カメラ+IRカメラ
未使用時にカメラに手動スライド式のカバーをかけることのできるThinkShutterは「HD 720p カメラ」単独の場合に選択できます。IRカメラありの場合にはThinkShutterなしになります。IRカメラアリにすればWindows Helloで顔や指の認証のどちらも利用できるので、出先でも自然に使えて高セキュリティですね。
なお、指のタッチや顔認証のデータは dTPM (discrete Trusted Platform Module) でも保護されます。
ThinkPad X280の本体も画面を180度の水平展開することができます。ノートPCスタンドやアームに取り付けて使用する時に好みの角度で開けます。やっぱりIPSパネルは斜めからの視認性もいいですね。
ヒンジは2つで、光沢のない金属感のあるものが採用されています。おそらくステンレス製だと思います。
落下時の角打ちでの破損を避けつつ、画面のスムースな開閉が考えられています。
ThinkPad X280はレノボによる 12数項目にわたるMIL-SPECの要件をクリアしており、200を超える耐久性テストに合格しています。外からの圧力や衝撃による破損を完全に防ぐわけではなく、部分的に破損してもシステムが動作するように考慮されています。今までのThinkPad X230/240/250あたりでは角とヒンジの近くが落下時に破損、画面の中央部などは外圧で破損というパターンが多かったのですがこの新筐体はどうなのかは今後フィールドで使ってみてわかると思います。今回のレビューだけでは実使用時の堅牢性に関しては判断できないです。
ThinkPad X280のモデル・型番を示す「X280」のプリントは画面右隅にあります。
USB TYPE-Cコネクタになるため、従来のACアダプタの丸形や長方形(スリムチップ)との互換性はありません。
ThinkPad X280のレビュー時の標準添付の45W ACアダプターは PN SA10E75844、FRU 00HM666でした。
あと、別売りの65W ACアダプタにするとサイズと重さが増えますが、高速充電がサポートされますので、会社や自宅に追加購入するといいかもしれません。
ThinkPad X280の天板のロゴのiの頭の赤い部分は赤色LEDが埋め込まれており電源ONの時に光ります。ThinkPadのデザイン上のアクセントと通電状態を知らせる用途がかねられています。
ちなみにThinkPad X280の段ボール箱ですが、Thinkの文字が躍っているように印刷されています。遊び心ですね。
万一の故障などで標準保証1年間 引き取り修理を受ける際には写真にある購入証明書と納品書などが必要になります。カスタマイズした際のパーツのリストも箱に添付されているので買ったときには開封前に確認するようにした方がいいです。
ThinkPad X280の封入物の紙類は安全上の注意やリサイクルについてなど最小限になっています。マニュアルは電信されていてLenovoのサポートサイトから入手できます。
☆ThinkPad X280のレビューのまとめ
・ThinkPad X280はモバイラーにお薦めの1台です!
・ThinkPad 25年のモバイルノートPCの英知が結晶化した最高の1台
・先進のインターフェース採用、永く使える堅牢性
・シンプルで機能美のあるハードウェアとオプション
ThinkPad X280 ビジネスの俊敏性を高めるモバイルノート
ThinkPad X280 ビジネスの俊敏性を高めるモバイルノート
・約1.13kgの軽量化を実現
・第8世代インテル Core プロセッサー搭載可能
・高速SSD(PCIe NVMe OPAL2.0対応)を選択可能
・様々なビジネスシーンに対応できる様、Thunderbolt や USB Type-C など豊富なコネクターを用意
・強化されたセキュリティ機能を搭載
販売価格:¥94,738 〜
税込・送料無料
ThinkPad X280
https://www.lenovo.com/jp/ja/p/laptops/thinkpad/thinkpad-x-series/thinkpad-x280/22tp2tx2800
旧URL https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/thinkpad/x-series/ThinkPad-X280/p/22TP2TX2800
続いては、 「ThinkPad X280のレビュー ベンチマーク編」です。
レビュー対象機材は、ThinkPad X280 (製品番号:20KFCTO1WW)、Intel Core i7-8550U(1.8GHz, 4コア 8スレッド)、メモリ 16GB、NVMe接続・OPAL2対応のSSD SAMSUNG MZVLW256HEHP-000L7搭載のマシンです。
日本のビジネスシーンで営業担当者や出張が多い技術者など業務で使うモバイルPCとしてとても人気の12.5型です。狭い新幹線内のテーブルや航空機の中で使うのに適したサイズです。ちなみに世界では14型のThinkPad T480sやThinkPad X1 Carbonが人気のようですが、14型だと日本ではひじ掛けのない都市近郊通勤型電車だと利用時に隣の人に触れてしまいます。それゆえ、このサイズが人気で、ThnkPad X200シリーズとして定番のモデルです。今回、ThinkPad X280では筐体設計が見直されゼロから再設計されて、従来モデルよりも薄型化しました。
レノボ・ジャパン株式会社 ニュースリリース
25年間ノートPCのイノベーションをリードしてきたThinkPadが働き方改革に向け大きく進化、新デザインのX280などシリーズ14モデルを刷新
旧URL https://www.lenovo.com/jp/ja/news/article/2018-02-01-2
それではThinkPad X280のレビュー ハードウェア編をはじめます。
一見して今までのThinkPad X270と違って薄くなったのがわかります。画面のサイズは12.5インチで同じで、モビリティが高まっています。液晶パネルは非光沢(ノングレア)を採用しており、長時間の使用の軽減や蛍光灯の下での利用時の映り込みの防止が図られています。
約 1.13kgに軽量化、薄さわずか17.4mmです。置いた状態でも薄さを実感できます。
本体寸法 (幅×奥行き×高さ)は、次の通りです。
FHD No-Touch 約 307.7 x 209.8 x 17.4mm
ちなみにタッチパネル搭載もでるは下記のサイズになります。
FHD No-Touch以外 約 307.7 x 209.8 x 17.8mm
質量(バッテリー・パック、を含む)に関しては次の通りです。
約 1.13kg〜 FHD No-Touch
約 1.26kg〜 HD No-Touch
約 1.27kg〜 FHD Touch
内蔵するオプションによって質量が変わります。
ちなみに12.5型HD液晶 (1366x768 200nits) 光沢なしからのカスタマイズ時の差額が
12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 300nits) マルチタッチパネル(10点) + ¥14,040
12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 300nits) 光沢なし + ¥18,360
で、タッチ対応のほうが安い不思議な状態でした。
CTOでカスタマイズするなら、
16GB DDR4 2400MHz (オンボード) + ¥21,600
にするのも激しき惹かれます。後で増設できないことと、8GB DDR4 2400MHz (オンボード) からの差額をクーポン適用を考えるとそれほど高いとは思いません。
天板の左隅にはおなじみのThinkPadロゴが配されています。
ThinkPad X280の前側面はインターフェースはありません。ノッチレスなので片手で画面を開くことが可能です。
ThinkPad X280 左側面のインターフェース・ポート類は、左から順にUSB3.1 Type-C、USB3.1 Type-C(Thunderbolt3)、イーサネット拡張コネクター2、USB 3.0、HDMI、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックです。「USB Type C x 2&イーサネット拡張コネクター2」はドッキングコネクター x 1ポートとしても使用できます。
映像出力関係はアダプタ・ケーブルアクセサリーとして、
・HDMI-VGA変換アダプター
・USB Type-C/VGAアダプター
・USB Type-C/DisplayPortアダプター
も1つ500円程度からと別売りですが激安で用意されているので、プロジェクターや外付けモニターで必要な規格のアダプターを揃えておくといざというときに困らないです。机上でモニターやネットワークをまとめて接続するにはThinkPadドッグもオプションで用意されているので追加するとよいと思います。
ThinkPad X280からは薄型化によってRJ45の口が廃止されましたがイーサネット拡張コネクター2に専用のThinkPad イーサネット拡張ケーブル2を接続することで、RJ45の口が使え、有線LANケーブルを接続できます。
ThinkPad イーサネット拡張ケーブル2を接続した状態でも左隣のUSB Type-Cポート、右隣のUSB TYPE-Aポートをそれぞれ利用することができます。
ThinkPad X280の背面には、SIM カードスロット&microSDメディアカードリーダーがあります。
SIMカードスロットはWWAN(LTE対応)のカスタマイズをしなくても用意されている場合があるようですが当然LTE非対応のモデルにSIMカードを挿入しても機能しません。SIMサイズは現在主流のnanoSIM対応です。
ThinkPad X280のヒンジは背面からみると正方形に近く見えます。これも薄型化したからでできたデザインだと思いました。
SIMカードスロットのトレイはSIMピンを挿した後で取り出す方式になっており、追加ストレージ代わりに大容量microSDを装着したままにする用法がよいでしょう。頻繁にmicroSDメモリカードを着脱する用途には不向きです。
右側面はスマートカードリーダー(オプション選択時のみ、非選択の場合はカバー)、空冷ファンの排気口、USB3.0(Powered USB)、 セキュリティー・キーホールです。Powered USBはPC本体が電源OFFの時にもUSBポートに電源協給されるのでスマホの重電などに便利です。
ThinkPad X280の底面は、従来モデルよりも平らになりました。バッテリーパックが内蔵の固定式のみになったこととメモリがオンボード搭載のみに変更になったこと、ドッキングベースに対応しなくなったことの3点が寄与しています。
省電力化とバッテリー技術の進歩により、最大 約15.8時間のバッテリー駆動時間になったことでバッテリーパックを交換せずともほぼ1日の活動時間使うことができるようになりました。
65W ACアダプター利用時には約1時間で約80%の充電が可能な高速充電機能を有しており、出張前のひと時、昼休みの休憩など電源をとれる短い時間でもバッテリーにチャージ可能です。
ThinkPad X280のゴム足はかまぼこ型で四隅に配置されています。でっぱり部分が少なくなり、引っかかって取れてしわないように配慮されています。手前のゴム足の近くには内蔵スピーカーが左右にあり、Skype等のオンライン会議でクリアな音声が聞き取れます。(仕様:ステレオスピーカー、Dolby Audio Premium機能付き)
ThinkPad X280はフルサイズ・キーボード (6列)、88キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、日本語配列(JIS配列)、ThinkPadクリックパッドを搭載です。バックライト・キーボードはカスタマイズで選べます。私は遅い時間の照明を落としたときにも使うことがあるのでキーボードバックライトは重宝して使っています。
バックライト・キーボードは、Fn+スペースキーで点灯(弱)→点灯(強)→消灯です。キーボード内部にある白色LEDが光り、隙間から漏れる光でキータイプがしやすくなります。
ThinkPad X280のキーボードは、キートップに状態を示すLEDインジケータが内蔵されていてFnLockやCapsLockなどがONの時には光ります。
ポインティング・デバイスはTrackPoint+ThinkPadクリックパッドで、最近の機種と同じTrackPointキャップでした。ThinkPad 25年の歴史でポインティング・デバイスの材質や形状が僅かずつ進化してきていますが、ThinkPad X280でも私はとても使いやすく感じました。
ThinkPad X280のクリックパッドの使用感は良好、TrackPoint使用時に使いやすい独立の左右クリックボタンとスクロール、パッド一体型で手前左右端の押し込みによるクリックにも対応しています。クリック時にはパッドが沈み込むのでクリックした感覚が指にフィードバックされてくるようになっています。
ThinkPad X280には生体認証機能として指紋センサーと顔認証用のIRカメラを内蔵可能です。上位モデルやカスタマイズで選択できます。
ThinkPad X280の指紋センサーはタッチ式のセンサーで軽く登録した指先を触れるだけで認証できます。Windows Hello認証に対応していますので、Windowsのログオンなどに利用できます。認証結果を示すLED付、従来モデルの指をなぞるタイプよりも認識率が高いことと指を動かす必要がなくなり認識スピードも速くなりました。
IRカメラとHDカメラ、マイクは画面上部中央のフレームに並んで配置されています。
内蔵カメラについては3パターンから選択できます。
・カメラなし
・HD 720p カメラ 、ThinkShutter付
・HD 720p カメラ+IRカメラ
未使用時にカメラに手動スライド式のカバーをかけることのできるThinkShutterは「HD 720p カメラ」単独の場合に選択できます。IRカメラありの場合にはThinkShutterなしになります。IRカメラアリにすればWindows Helloで顔や指の認証のどちらも利用できるので、出先でも自然に使えて高セキュリティですね。
なお、指のタッチや顔認証のデータは dTPM (discrete Trusted Platform Module) でも保護されます。
ThinkPad X280の本体も画面を180度の水平展開することができます。ノートPCスタンドやアームに取り付けて使用する時に好みの角度で開けます。やっぱりIPSパネルは斜めからの視認性もいいですね。
ヒンジは2つで、光沢のない金属感のあるものが採用されています。おそらくステンレス製だと思います。
落下時の角打ちでの破損を避けつつ、画面のスムースな開閉が考えられています。
ThinkPad X280はレノボによる 12数項目にわたるMIL-SPECの要件をクリアしており、200を超える耐久性テストに合格しています。外からの圧力や衝撃による破損を完全に防ぐわけではなく、部分的に破損してもシステムが動作するように考慮されています。今までのThinkPad X230/240/250あたりでは角とヒンジの近くが落下時に破損、画面の中央部などは外圧で破損というパターンが多かったのですがこの新筐体はどうなのかは今後フィールドで使ってみてわかると思います。今回のレビューだけでは実使用時の堅牢性に関しては判断できないです。
ThinkPad X280のモデル・型番を示す「X280」のプリントは画面右隅にあります。
USB TYPE-Cコネクタになるため、従来のACアダプタの丸形や長方形(スリムチップ)との互換性はありません。
ThinkPad X280のレビュー時の標準添付の45W ACアダプターは PN SA10E75844、FRU 00HM666でした。
あと、別売りの65W ACアダプタにするとサイズと重さが増えますが、高速充電がサポートされますので、会社や自宅に追加購入するといいかもしれません。
ThinkPad X280の天板のロゴのiの頭の赤い部分は赤色LEDが埋め込まれており電源ONの時に光ります。ThinkPadのデザイン上のアクセントと通電状態を知らせる用途がかねられています。
ちなみにThinkPad X280の段ボール箱ですが、Thinkの文字が躍っているように印刷されています。遊び心ですね。
万一の故障などで標準保証1年間 引き取り修理を受ける際には写真にある購入証明書と納品書などが必要になります。カスタマイズした際のパーツのリストも箱に添付されているので買ったときには開封前に確認するようにした方がいいです。
ThinkPad X280の封入物の紙類は安全上の注意やリサイクルについてなど最小限になっています。マニュアルは電信されていてLenovoのサポートサイトから入手できます。
☆ThinkPad X280のレビューのまとめ
・ThinkPad X280はモバイラーにお薦めの1台です!
・ThinkPad 25年のモバイルノートPCの英知が結晶化した最高の1台
・先進のインターフェース採用、永く使える堅牢性
・シンプルで機能美のあるハードウェアとオプション
ThinkPad X280 ビジネスの俊敏性を高めるモバイルノート
ThinkPad X280 ビジネスの俊敏性を高めるモバイルノート
・約1.13kgの軽量化を実現
・第8世代インテル Core プロセッサー搭載可能
・高速SSD(PCIe NVMe OPAL2.0対応)を選択可能
・様々なビジネスシーンに対応できる様、Thunderbolt や USB Type-C など豊富なコネクターを用意
・強化されたセキュリティ機能を搭載
販売価格:¥94,738 〜
税込・送料無料
ThinkPad X280
https://www.lenovo.com/jp/ja/p/laptops/thinkpad/thinkpad-x-series/thinkpad-x280/22tp2tx2800
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続いては、 「ThinkPad X280のレビュー ベンチマーク編」です。
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